福岡地所グループ、EC物流手掛ける新会社設立

福岡地所グループ、EC物流手掛ける新会社設立

3月に事業開始、物流施設提供と併せて需要獲得目指す

福岡地所は2月18日、グループで商業施設運営を手掛けるエフ・ジェイエンターテインメントワークス(福岡市、FJEW)が、ロジプラス(同)、フィックスアップ(同)と共同でEC物流を手掛ける新たな合弁会社「エフ・ジェイロジ」(FJロジ、資本金3000万円)を2月1日に設立したと発表した。3月1日に事業を始める予定。

福岡地所はグループで「キャナルシティ博多」などの商業施設を運営しているほか、オフィスビルや住宅の開発も手掛けている。ECの利用が伸びていることなどを踏まえ、物流領域にも注力。EC事業者らの物流効率化・事業基盤強化の需要を着実に取り込みたい考え。

FJEWは2021年11月、物流のコンサルティングを担うロジプラス(同)やEC通販物流企業のフィックスアップ(同)と業務提携し、EC領域に特化した物流受託サービスを始めていた。EC物流の軸となる合弁会社を立ち上げ、取り組みをさらに強化する。

FJロジはEC事業者に代わって商品在庫を保管・管理。注文が入った商品をピッキング、発送伝票の発⾏や梱包、出荷までを担う。EC 事業者が商品の新規開発・品質向上など中核の事業領域へ集中できるようサポートする。

福岡地所は「ロジシティ」ブランドで物流施設を開発しており、20年9月には福岡市内で同ブランド初の案件「ロジシティみなと香椎ノース」が竣工。22年1月には福岡県古賀市で「(仮称)ロジシティ古賀青柳」の工事も始めた。機能性とデザイン性を兼ね備え、EC物流を強化できる物流施設を供給、グループで連携してEC事業者の物流サービス品質向上に貢献できるようにする。

FJロジは4月から福岡市内に物流拠点「FJL箱崎ふ頭センター」(倉庫面積4020平方メートル)を確保。併せて、関東の物流企業とも提携しており、東西での在庫分散のニーズにも対応していく予定。


新会社のロゴマーク


新会社の手掛ける領域


FJロジの物流拠点が入る施設(いずれも福岡地所提供)

(藤原秀行)

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