配達員が店舗外で料理受け取り可能に、混雑解消図る
寺岡精工は2月22日、スマートフォンを活用し、好きなタイミングで荷物を受け取ることが可能なモバイルオーダー受け取りロッカー「ピックアップドア」と、tacoms(タコムス、東京都文京区本郷)が展開している飲食店の注文受け付けを効率化できるシステム「Camel(キャメル)」を連携させた新サービスの提供を始めると発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、飲食店のデリバリ―需要が増えているが、飲食店にとってはサービスごとに個別の受注端末を設置しなければならず、メニューを更新する際は各端末で作業する必要があるほか、店内は配達スタッフと飲食客が混在し、レジ回りが混雑するといった問題も起きている。
Camelは複数の配達やテイクアウトの注文を店舗側が一元的に管理できるようにするのが特徴。全てのサービスの注文をタブレット端末1つで管理できる。
寺岡精工のピックアップドアをCamelと連携させ、Camelで受け付けた配達のメニューをピックアップドアに届け、配達員が受け取ることができるようにする。店舗内の混雑を回避可能にするのが狙いだ。
ピックアップドアは注文時に発行されるQRコードなどを読み取らせたり、注文番号を力したりすれば配達員のほか、予約客がセルフサービスで料理を受け取ることもできる。コロナ禍で非接触の受け取りを希望する向きが増えているのに対応する。
今後はCamelとモバイルオーダーシステムやPOSシステムと連携させることも検討する考え。
ピックアップドア(卓上6個口タイプ=上=とスタンド8個口タイプ、いずれも寺岡精工提供)
(藤原秀行)