株の過半数取得、米社と共同で経営へ
伊藤忠商事は4月5日、米国の大手スポーツ用品ブランド「アンダーアーマー」の日本総代理店を務めるドーム(東京都江東区)を買収すると発表した。
ドームの発行済み株式の過半数を取得することで合意、契約を締結した。今後は、ブランドを創設した既存株主の米Under Armour(アンダーアーマー、本社ボルチモア)と2社で日本事業の運営に当たる。伊藤忠の詳細な株式保有比率は開示していないが、7割程度とみられる。
アンダーアーマーは1996年、米メリーランド大学のアメリカンフットボール選手だったケビン・プランク氏が設立。機能的なスポーツ用ウエアや最先端のクッショニングシステムを搭載したスマートシューズなどを取り扱い、人気を博している。ドームは98年にアンダーアーマーの日本総代理店としての事業展開を開始した。
伊藤忠は繊維事業の一環で、需要が底堅いスポーツ関連ビジネスの拡大を重点戦略の1つに位置付けている。アンダーアーマーの運営に携わり、ビジネスの成長を図りたい考え。商品配送や在庫管理の効率化などにも取り組むとみられる。
(伊藤忠商事プレスリリースより引用)
(藤原秀行)