世界銀行、ウクライナ侵攻受けた各国の経済制裁が打撃
世界銀行は4月10日、ロシアのウクライナ侵攻を受け、欧州と中央アジア地域の新興国・開発途上国の経済予測を公表した。
新型コロナウイルスの感染拡大に加えて、ウクライナ情勢悪化が影響し、同地域の実質経済成長率を2022年は侵攻前に予測していた前年比3%からマイナス4.1%へ大幅に引き下げた。
ウクライナは21年の3.4%からマイナス45.1%に大きく悪化し、ロシアも侵攻を受けて各国が相次ぎ打ち出している経済制裁で打撃を受け、21年の4.7%から22年はマイナス11.2%に落ち込むと見込んでいる。
両国のほか、ベラルーシ、キルギス、モルドバ、タジキスタンも22年、景気後退に陥ると展望。ロシアとウクライナに関しては侵攻が止まっていないため、戦況によってはさらに悪化する恐れがある。
(藤原秀行)