太陽光発電を活用、梱包資材の再利用も促進
DHLサプライチェーン(SC)は4月14日、米国の著名なアウトドアアパレルブランド「パタゴニア」を展開しているパタゴニア・インターナショナルの日本支社からロジスティクス業務を受注したと発表した。千葉県印西市でグッドマンジャパンが開発した「グッドマン・ビジネスパーク・ウエスト」に入居、新たな物流拠点「印西ロジスティクスセンター・ウエスト」を開設した。
DHLSCは米国でも2018年からパタゴニアの物流を担当している。
「グッドマン・ビジネスパーク・ウエスト」の外観
印西ロジスティクスセンター・ウエストは、CO2排出量削減のための各種取り組みを講じ、従業員が働きやすくなるアメニティ設備も備えた先進的な倉庫施設に入居。2019年にDHLSCが開設した「印西ロジスティクスセンター」に近接しており、両拠点が連携してパタゴニア商品の物量変動へ柔軟に対応できるようにすることを想定している。
倉庫施設の屋上に取り付けられている太陽光パネルが生み出した電力で庫内オペレーションの消費電力の約3分の2を賄っている。DHLSCは再生可能エネルギーのみを使用するカーボンニュートラル倉庫の実現を目指し、今後1年以内に代替エネルギー源の切り替えを予定している。
さらに、もう一つの主なポイントとして、梱包資材の廃棄物削減を推進。カートンの再利用に加え、ビニール製のシュリンクラップは使用後廃棄せずリサイクル業者により新たなラップへと再生される。梱包で使用されるガムテープにはでんぷん糊を使用した紙製のものを使ってビニールのごみを最小限に減らし、梱包資材の紙のリサイクルを可能にするなどの取り組みも想定している。
また、サステナビリティー専任担当者やサステナビリティーセンターを設置し、スタッフのサステナビリティー・ESGへの理解、参画、実践、地域コミュニティとの関わりの推進やDHLのボランティア活動、環境保全活動への取り組みの促進を揚げている。
サステナビリティセンター
(藤原秀行)