トランクルーム手掛けるストレージ王、4月27日に東証グロース上場

トランクルーム手掛けるストレージ王、4月27日に東証グロース上場

関東や岡山に137店舗、投資家に売却する開発分譲事業も展開

トランクルームの開発・運営を手掛けるストレージ王(千葉県市川市)が4月27日、東京証券取引所グロース市場に上場する。

2008年、トランクルームへの投資事業を展開していたデベロップの子会社として発足。その後、岡山県地盤の天満屋グループがトランクルーム事業を担うために設けたアイトランク山陽を13年にデベロップが子会社化した上で、15年にストレージ王とアイトランク山陽が経営統合、関東と岡山などで事業を行うことになった。

トランクルームを貸し出し、収益を得る「運営管理事業」と、完成したトランクルームを投資家に売却する「開発分譲事業」が柱。2019年以降は土地を取得した上で建物を開発、トランクルームを設けるビルイン型の物件に注力。デベロップからトランクルームの企画・開発機能を継承し、首都圏を中心に旺盛な需要に対応している。投資家からも積極的に資金を募っている。

新型コロナウイルスの感染拡大下で新物件開発を一時停止したが、在宅勤務の普及に伴う居住スペース整理などでニーズが堅調に持続している。2022年1月時点でトランクルームは137店舗。上場で調達した資金はトランクルームの建設費や人材確保などに充てる予定。

21年1月期の単独売上高は前期比15.6%減の11億3400万円、経常損益は7200万円の赤字、当期損益は6900万円の赤字だった。売却したトランクルームの数が減ったことや、上場準備のための費用が膨らんだことなどが影響した。

(藤原秀行)

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