太陽光発電で使用電力の6割カバー、蓄電池も導入
KICホールディングス(HD)は4月27日、埼玉県日高市で竣工したマルチテナント型物流施設「KIC狭山日高ディストリビューションセンター」を公開した。
地上4階建て、延べ床面積は1万5113平方メートルのボックス型。圏央道の狭山日高ICから約500メートルと近接しており、西武新宿線の狭山市駅からは約4.8キロメートル。
新施設は狭山市と日高市の境付近に位置しており、日本GLPや東急不動産が同様に物流施設を開発するなど、近年注目を集めているエリア。圏央道を通じて埼玉西部、西東京、神奈川の幅広いエリアを網羅する広域配送が可能な立地。関越自動車道や中央自動車道を利用した長距離輸送も可能とみている。
貨物用エレベーター2基、垂直搬送機2基をそれぞれ導入。1社による全棟利用を想定している。有効天井高1.5メートルなど標準的な機能を備えている。
屋上に太陽光発電設備を導入し、施設全体で利用する電力の約6割を賄う計画。蓄電池も備え、災害などで停電しても庫内のオペレーションを続けられるようにする。
KICHDの峯田勝之会長兼社長は「認知度が向上してくれば狭山日高のエリアは間違いなく、存在意義が今以上に高まってくる」と指摘。自動車など製造業の製品保管といったニーズが見込めると期待を示した。
KIC狭山日高ディストリビューションセンターの外観
4階の庫内
1階のトラックバース
圏央道に近接
天井が高い事務所スペース
(藤原秀行)