火災で焼失の宮城・岩沼プロロジス物流施設、同じ敷地内で再開発完了

火災で焼失の宮城・岩沼プロロジス物流施設、同じ敷地内で再開発完了

4.5万㎡、Jリート投資法人が主体で工事進行

Jリートの日本プロロジスリート投資法人の資産運用を担うプロロジス・リート・マネジメントは4月27日、再開発を進めていた宮城県岩沼市のマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク岩沼」の工事が完了したと発表した。

同施設は、物件供給のスポンサーを務めるプロロジスが開発、2008年に完成した「プロロジスパーク岩沼Ⅰ」が20年4月に起きた火災で焼失したのを受け、同投資法人が主体となり同じ敷地であらためてマルチテナント型物流施設を建てた。


プロロジスパーク岩沼(プレスリリースより引用)

プロロジスパーク岩沼は地上2階建て、延べ床面積は4万5460平方メートル。現時点でプラスロジスティクスなど2社が利用を決めており、稼働率は約80%となっている。プロロジス・リート・マネジメントは4月28日付でプロロジスパーク岩沼を71億1300万円で取得、ポートフォリオに組み入れる予定。

スロープと車路を設置し、トラックが2階へ直接アクセスできる構造を採用。地盤面からかさ上げし、水害対策も講じている。高い天井の建物用人感センサー付きLED照明も取り入れ、温室効果ガス排出削減に努める。

火災が敷地の土壌に及ぼした影響の調査を第三者に依頼したところ、有害物質による汚染が残る可能性は否定できないものの、井戸水を敷地内で使っておらず、アスファルトやコンクリートなどで土壌を覆っていることなどから人体への健康被害が生じる可能性は低いとの結果が得られたという。

(藤原秀行)

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