日貨協連が求車求貨システム改良版の供用開始、「標準的な運賃」を簡易表示

日貨協連が求車求貨システム改良版の供用開始、「標準的な運賃」を簡易表示

利便性向上と適正取引促進狙い、車両位置の追跡機能なども追加

日本貨物運送協同組合連合会(日貨協連)は4月25日、求貨求車の情報ネットワークシステム「WebKIT2」を改良した「WebKIT2プラス」の供用を5 ⽉6⽇に開始すると発表した。

WebKIT2プラスは主な新機能として、運んでほしい荷物の情報をシステムに登録する際、積み地と降ろし地の情報を基に、自動的に簡易計算した「標準的な運賃」を参考として表示。国土交通省が作成した同運賃を基に、あらかじめ相場をつかめるようにして荷主企業などの利便性を高めるとともに、適正な運賃による取引を促進することを狙っている。

併せて、システム上で成約した輸送案件について、独自に開発した専用のドライバー向けスマートフォンアプリを使い、車両の現在地や輸送の状況を5分おきに更新、荷主と輸送事業者らが情報を共有できる「傭車追跡機能」も開発した。

さらに、特別なソフトを使わずシステム上でテレビ会議を開催できるようにし、発注側と受注側がオンラインを経由して顔を合わせながら交渉する環境を整備した。日貨協連は電話より円滑に意思疎通できるようになると見込んでいる。

このほか、画面の見やすさや操作性をアップさせるとともに、セキュリティーも強化するなど改善を施している。


新機能のイメージ(日貨協連プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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