リモート接続サービス大手の独チームビューワー、SAPと協業で倉庫・物流業務のデジタル化後押し

リモート接続サービス大手の独チームビューワー、SAPと協業で倉庫・物流業務のデジタル化後押し

AR活用しピッキングなど実施、エラー撲滅と効率・生産性向上に期待

ドイツのリモート接続サービス大手TeamViewer(チームビューワー)は5月12日、拡張現実(AR)の提供サービス「TeamViewer Frontline(チームビューワーフロントライン)」でSAPと協業すると発表した。

同サービスをSAPの在庫管理システム「Extended Warehouse Management(エクステンディット・ウエアハウス・マネジメント、SAP EWM)に組み込むことを決めた。ユーザーはSAPのシステム経由でチームビューワーのサービスを活用し、現場作業を支援するARのビジョンピッキングを使えるため、SAP EWMで倉庫・物流業務の効率や生産性の向上が実現できるとみている。

両社のサービス統合により、現場の作業員は倉庫・物流現場で業務遂行に必要なデータや情報をリアルタイムで直接つなげるようになる。ARを生かした業務フローは、スマートグラスやウェアラブルデバイス上で現場の作業員に段階的に指示を出し、ハンズフリーで作業することが可能。

そのため、ピッキング率を平均10~15%向上させ、エラー率をゼロに近づけられるという。作業工程の継続的な検証と最適化にもつながり、大幅なコスト削減が実現するとみている。


システム活用のイメージ(チームビューワー提供)

(藤原秀行)

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