野村不動産、埼玉・上尾で7.7万㎡の新たな「カテゴリーマルチ型」物流施設が竣工・満床稼働

野村不動産、埼玉・上尾で7.7万㎡の新たな「カテゴリーマルチ型」物流施設が竣工・満床稼働

温度帯保管などにも対応可能、多様な業種が入居

野村不動産は5月19日、新たに埼玉県上尾市で物流施設「Landport(ランドポート)上尾Ⅱ」が5月18日に竣工、満床稼働したと発表した。

地上4階建て、延べ床面積は7万6700万平方メートル。ターゲットとしているテナント企業の業種特有のオペレーションに対応した仕様を施設の一部もしくは全体に盛り込むと同時に、将来のテナント入れ替わりに備えて汎用性も持たせている「カテゴリーマルチ型」として開発した。

同社のLandportシリーズの物流施設としては初めて、フロアごとに異なるカテゴリーを想定した仕様を採用、温度帯保管など幅広いニーズに応える設計を実現した。ECや医療機器、出版・書籍など多様な業種の企業が入居を決めている。詳細なテナント名は開示していない。

近隣では今年、既に「Landport上尾Ⅰ」も満床稼働している。


Landport上尾Ⅱの外観(以下、いずれも野村不動産プレスリリースより引用)

首都高埼玉大宮線の与野出入口から約7.6キロメートル、圏央道の桶川北本ICからも約7.9キロメートルに位置し、都心配送と広域配  送の両方に対応可能。国道16号・国道17号などの主要な幹線道路にも近接し、目的地に応じた走行ルートを選択できるのが強み。

周辺はさいたま市・上尾市の住宅街が広がっており、労働力確保にも優位性があるとみている。


広域図

各階にトラック接車可能なランプ型施設とし、1階に温度帯保管を想定した保管温度0度まで対応の床断熱加工を実装。4階には作業用空調設備を取り付けており、夏期は30度以下、冬期は20度以上に設定できる。

防火区画はオールシャッター化で柔軟なレイアウトの要望に応えられるようにしている。環境配慮の面では全館人感センサー付LED 照明を採用し、屋根を活用した太陽光発電システムも導入。雇用確保に寄与する機能としてカフェテリアを設置している。

■物件概要

物件名 Landport 上尾Ⅱ【カテゴリーマルチ型】
物件URL https://www.nomura-landport.com/bukken/ageo2.html
所在地 埼玉県上尾市堤崎420-1
交通アクセス JR 高崎線「上尾」駅 約4.0㎞
首都高「与野」出入口 約7.6㎞
圏央道「桶川北本」IC 約7.9㎞
敷地面積 31,221.23㎡(9,444.42坪)
延べ床面積 76,700.78㎡(23,201.98坪)
構造・規模 RC+S 造・耐震・4階建て シングルランプ型
着工 2020年10月1日
竣工 2022年5月18日

(藤原秀行)

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