長瀬産業など、JPRのAI共同輸送マッチングサービス活用した輸配送効率化の実証実験

長瀬産業など、JPRのAI共同輸送マッチングサービス活用した輸配送効率化の実証実験

23年めどに化学品の新たな輸送基盤構築目指す

日本パレットレンタル(JPR)は5月31日、長瀬産業に対し、JPRの共同輸送マッチングサービス「TranOpt(トランオプト)」をライセンス提供し、塗料・インキなどの化学品に特化した共同輸送マッチングサービス構築に向けた実証実験をサポートすると発表した。

実験は5月に開始、塗料・インキを取り扱う化学品メーカーなど11社が参加する予定。JPRはTranOptを提供することで、共同輸送をより確実に展開できるよう後押ししたい考え。

化学品業界もトラックドライバー不足などが課題となっているため、長瀬産業などが共通の課題を議論し、具体的なアクションを検討する「化学品共同物流研究部会」を新設し、TranOptを活用した実証実験を行う。実験は今年10月ごろまで続け、2023年をめどに新たな化学品輸送基盤の構築を目指す。

長瀬産業などはさらに、今後は物流環境ソリューションを拡張し、サステナブルな化学品共同輸配送の実現を図る。

TranOptはJPRが群馬大学と共同で開発。AIを使い、異業種の荷主企業同士を迅速にマッチングしており、共同輸送が実現した場合の輸送経路の平均実車率は93%に達しているという。

(藤原秀行)

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