9月末まどに合弁会会社設立、事業統括
かんぽ生命保険は6月10日、三井物産と不動産などのアセットマネジメント(AM)事業に関する協業を目指し、9月末をめどに合弁会社を設立すると発表した。
合弁会社はかんぽ生命と三井物産の下にぶら下がり、AM事業を統括する中間持ち株会社となる。
新会社設立時の際、三井物産はAM事業を担う子会社の三井物産リアルティ・マネジメントの発行済み株式の51%を新会社に現物出資し、かんぽ生命は新会社の第三者割当増資を引き受ける予定。新会社への出資割合は三井物産51%、かんぽ生命49%となる。
三井物産はこれまで100%出資で国内不動産AM事業を統括する子会社の三井物産アセットマネジメント・ホールディングスと、その傘下の三井物産リアルティ・マネジメントを通じてオフィスビルや物流施設などの不動産AM事業を拡大してきた。
かんぽ生命は三井物産と連携し、三井物産リアルティ・マネジメントが設立する私募不動産ファンドを中心に投資を実行し、将来は資産規模数千億円を目指す。同ファンドはかんぽ生命が重視する「Well-being向上」「地域と社会の発展」「環境保護への貢献」をテーマとして、資産運用に取り組む。
かんぽ生命は今後、三井物産とESG投資に関連するものを含む、新たな運用会社の共同設立や既存運用会社への共同出資なども協議していく予定。
新会社の概要(かんぽ生命プレスリリースより引用)
(藤原秀行)