日本GLP、兵庫・尼崎で大規模物流施設「ALFALINK」を新たに開発へ

日本GLP、兵庫・尼崎で大規模物流施設「ALFALINK」を新たに開発へ

国内5カ所目、2棟で37万㎡計画

日本GLPは6月15日、先進的な機能を持つ物流施設を同一エリアで複数開発する大規模プロジェクト「ALFALINK(アルファリンク)」を、新たに兵庫県尼崎市で展開すると発表した。

同社はALFALINKに関し、これまでに千葉県流山市と神奈川県相模原市で開発を進めているほか、大阪府茨木市と東京都昭島市でもプロジェクトを展開する方針を公表済み。尼崎は全国で5カ所目となる。

「GLP ALFALINK尼崎」は古河電気工業の工場跡地約16万3000平方メートルに物流施設2棟を建設。総延べ床面積は約37万平方メートルを計画しており、共用棟を含む複合施設を一体的に開発する方針。2023年11月から順次着工し、全体の完成は26年6月を見込む。総投資額は約1000億円。


「GLP ALFALINK尼崎」の全体イメージ


アプローチのイメージ(いずれもプレスリリースより引用)

ALFALINKのコンセプト「Integrated Chain/Shared Solution」に基づき、トラックターミナルを誘致するなど、多様な機能を持たせる計画。敷地の北西部分に広場空間を設け、災害発生時は避難場所としても使えるようにする予定。共用施設にはレストランや託児所、カフェ、イベントスペースなども整備するほか、フットサルコートも設けるなど、地域社会に開かれた拠点とする構想を立てている。

大阪駅まで直線距離で9キロメートルに位置し、幹線道路の国道43号を経由すれば大阪都心部へ約30分で到達可能。阪神高速道路5号湾岸線に加えて 3号神戸線の尼崎西ICまで約300メートル。関西広域をカバーできる立地となっている。

阪神電鉄本線の尼崎センタープール前駅から徒歩7分(約500メートル)で、路線バスの停留所も近いことに加え、住宅エリアからも至近のため、雇用確保の面でも強みを持つとみている。

大阪市内で同日記者会見した日本GLPの帖佐義之社長は「ALFALINKは地域の発展にもつながる社会的に大きな意義のある開発事業と捉えている」と語り、今後も候補地があれば積極的に開発を検討していく姿勢を強調した。

会見に同席した日本GLPの山後正憲プロジェクトマネジメント部長は「(加工作業など)サプライチェーンの前後工程も合わせて入居することが可能。冷凍・冷蔵施設を導入できる準備も進める」と説明した。

■施設概要「GLP ALFALINK尼崎」
施設数:2棟
所在地:兵庫県尼崎市道意町7丁目
敷地面積:約163,000㎡(プロジェクト全体)
延床面積:約368,000㎡(プロジェクト全体)
認証取得:LEED 認証・ZEB 認証取得予定

(藤原秀行)

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