プロロジスが神戸で開発の4.6万㎡マルチ型物流施設竣工、宮野医療器と大手3PLが利用で100%稼働

プロロジスが神戸で開発の4.6万㎡マルチ型物流施設竣工、宮野医療器と大手3PLが利用で100%稼働

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プロロジスは6月30日、神戸市で新たなマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク神戸3」が竣工したと発表した。

地上4階建て、延床面積は約4万6000平方メートル。医療機器商社の宮野医療器(神戸市)、国内大手3PL事業者と賃貸借契約を締結済みで、100%稼働となった。


「プロロジスパーク神戸3」(中央)、稼働中の「プロロジスパーク神戸」(左)および「プロロジスパーク神戸2」(右奥)(以下、いずれもプレスリリースより引用)

「神戸3」は神戸市内陸部の「神戸テクノ・ロジスティックパーク」内に立地。同パーク内では「プロロジスパーク神戸」をはじめとする3つのBTS型物流施設と、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク神戸5」がいずれも満床で稼働中。

山陽自動車道の神戸西ICに至近。山陽道を経て近畿・中四国をはじめ全国に広がる広域幹線網にも直結、西日本広域をカバーできる。JR三ノ宮駅、神戸市営地下鉄西神中央駅からのバスも利用可能。神戸市内陸部の丘陵地帯に位置しているので津波などの災害リスクがなく、地盤が強固なため防災性に優れているのも強み。

スロープを利用して2・3階へコンテナトレーラーが直接アクセスできる仕様を採用。3・4階に入居予定の宮野医療器は倉庫内の自動化を予定しており、4階の一部を吹き抜けとすることで、自動倉庫システムの導入をサポートした。

自家用車での通勤が多い地域特性を考慮し、敷地の高低差を利用した半地下部分も活用することで「神戸テクノ・ロジスティックパーク」内最多規模の約200台分の駐車スペースを確保。入居企業のスムーズな雇用確保を後押しする。

BCPに配慮し、「神戸テクノ・ロジスティックパーク」内のプロロジス防災拠点施設として防災活動を実施できるよう非常時の発電機と燃料オイルタンクを設置。防災センターや入居企業の事務所エリアなどの主要機能へ最大約7日分の電力供給が可能と見込む。

緊急地震速報、衛星電話、非常用貯水槽を整備し、貯水槽には14日分のトイレ用水を確保。断水時の事業継続を支援する。

環境負荷低減の一環として、全館に人感センサー付きLED照明を採用し、倉庫には通常のLED照明比で電力使用量を半減できる高天井用センサー付きインテリジェントLED照明(プロロジス共同開発)を取り入れている。屋根面には約750キロワットの太陽光発電設備を設け、建物竣工と同時に運転開始する計画。

CASBEE(建築環境総合性能評価システム) AランクおよびBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)を取得予定。

「プロロジスパーク神戸3」概要
名称 プロロジスパーク神戸3
所在地 兵庫県神戸市西区見津が丘4丁目11番5
敷地面積 19,225.00㎡(約5,815.56坪)
延床面積 45,679.37㎡(約13,818.01坪)
構造 地上4階建、鉄骨造
着工 2021年4月
竣工 2022年6月

(藤原秀行)

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