花王とカインズ、循環型梱包材として折り畳みコンテナをテスト導入

花王とカインズ、循環型梱包材として折り畳みコンテナをテスト導入

都内1店舗で12月末まで、環境負荷低減と作業効率向上の効果実証

花王とカインズは7月6日、製品の梱包材として繰り返し使用可能な折り畳みコンテナを同日から、東京都内の「カインズ南砂町SUNAMO店」にテスト導入したと発表した。期間は12月末までの約半年間。

両社が協働で折り畳みコンテナの活用による環境負荷低減と作業効率向上の効果を検証。得られた知見を活用し、折り畳みコンテナの導入店舗拡大を図るとともに、小売業界全体の取り組みへと発展させることを目指す。

売店に製品を納入する際、梱包材はこれまで主にリサイクル可能な段ボールを使ってきた。一方、店舗での開封・廃棄作業の負担やリサイクル過程のCO2排出量といった点が課題だった。

両社は折り畳みコンテナを取り入れ、回収・再利用をスタート。両社で「納品」「陳列」「販売」など様々な場面における折り畳みコンテナの効果を見極め、利点と課題を抽出する予定。使用する折り畳みコンテナの数量は月当たり約1万を見込む。


循環型折り畳みコンテナ(両社提供)

今回の取り組みは21年7月に花王がグループ全社員を対象にスタートした、個々の社員からアイデアを公募し、事業化や社内構造改革などを実現させる制度「01KAO」(ゼロワンカオウ)で初めて具現化した案件。

(藤原秀行)

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