ラクスル傘下で段ボール・梱包材受発注サービス運営のダンボールワン新社長にトヨタ出身の渡邊副社長が昇格

ラクスル傘下で段ボール・梱包材受発注サービス運営のダンボールワン新社長にトヨタ出身の渡邊副社長が昇格

事業基盤強化図る、8月1日付

ラクスルは8月1日、完全子会社で業界最大規模の段ボール・梱包材の受発注サービス「ダンボールワン」を運営するダンボールワンの辻俊宏社長が退任し、後任にトヨタ自動車出身で取締役副社長の渡邊建(わたなべ・たつる)氏が同日付で昇格したと発表した。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴うEC利用増加などで段ボール・梱包材の需要が伸び、サービス利用も広がってきた中、今後も安定的な成長を果たすため、製造業やSCMの知見も持つ同氏を経営トップにして、事業基盤の強化を図る。


渡邊氏(ラクスル提供)

渡邊氏は京都大学工学研究科、グロービス経営大学院卒。2007年にトヨタ自動車入りし、一貫して製造エンジニアとして完成車工場のオペレーション設計・改善に従事。テスラモーターズとの共同モデル開発や最新鋭工場の立ち上げを経験した。

2017年7月にラクスルへ移り、印刷事業SCM部の一員としてBtoB印刷プラットフォームのサプライサイド構築を担当。SCM戦略企画、パートナー工場BPR、新規事業開発などを手掛けた。SCM部長を経て執行役員印刷事業部長を務めた。執行役員就任後は責任者として印刷事業の売上高を100億円から200億円にまで拡大させ、新型コロナウイルス禍で収益悪化の立て直しを指揮した。21年8月より現職。

渡邊氏は「これまで多くのお客様・パートナー様に支えられ、事業成長を実現してまいりました。特にコロナ禍においては、EC市場の急速な拡大や減速によるジェットコースターのような環境を乗り越えてきたことで、事業・組織ともに、大きく飛躍することができました。しかしながら、『仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる』というビジョンの実現はまだ道半ばです。ダンボールワンは引き続き、より多くのお客様に、より深く、より長く選ばれ続けるサービスを目指して、提供価値の創造、テクノロジーによる産業の効率化、成長を支える組織作りに邁進していきます」とコメントしている。

(藤原秀行)

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