改修終え、24年4月就航へ
ヤマトホールディングス(HD)と日本航空(JAL)が連携し、2024年4月に運航開始を予定している貨物専用機(フレイター)が11月6日朝、台湾の台北から成田国際空港に到着した。
ヤマトHDは同日、SNSのX(旧ツイッター)の公式アカウントで、到着した同機の様子を動画で公開した。
2024年4月から #ヤマト運輸 のフレイター運航をスタートさせます🧑✈️📦
旅客機から貨物輸送専用のフレーターに生まれ変わった1号機が、本日成田空港に到着しました🛬☺️👏👏
本取組みの背景(プレスリリース)https://t.co/rbhiavhG1E#飛行機 #クロネコヤマト https://t.co/0tPMdKm4rf pic.twitter.com/PDARPDd3K7
— ヤマト運輸 (@yamato_19191129) November 6, 2023
運航するのはエアバスA321-200P2F型で、旅客機を貨物専用機に改修した。同型機のフレイターを導入するのは日本では両社が初めてという。
ECの利用増大で貨物取り扱いが増える見通しの一方、物流業界はトラックドライバーらの深刻な人手不足に直面しているため、フレイターを活用して輸送を効率化したい考え。トラックドライバーの長時間労働規制強化に伴い物流現場の混乱が懸念されている「2024年問題」に対応する狙いもある。
成田空港に着陸するフレイター(ヤマトHDとJAL提供)
同機は最大搭載重量が28tで、ヤマトが運行している10tトラックの5~6台分に相当する。同じ小型機のB737-800 型機のフレイターより約20%多く貨物を搭載できる。
東京(成田・羽田)~北九州など国内4路線で1日当たり合計21便を運航する計画。機体は芙蓉総合リースからヤマト運輸がリースし、JALが航空機の整備などを担当。JALと中国の春秋航空が共同出資しているスプリング・ジャパンが運航を手掛ける。
(藤原秀行)