鎌田社長、EC物流の成長持続に自信
SBSホールディングス(HD)の鎌田正彦社長は8月5日、東京都内の本社で開いた2022年6月中間決算の説明会で、グループで運営している物流センターの面積が22年中に97万5000坪(約321万7500平方メートル)まで拡大するとの見通しを示した。
M&Aした東芝リコーロジスティクスの物流センターも加わるなど、順調に拠点の規模を伸ばせていると強調。商品の保管や仕分け、入出荷、配送をトータルで担う「EC物流」の成長にもつなげられると指摘した。
EC物流の売上高を現状から30年までに、さらに1000億円積み増す計画を立てていることに関連し、鎌田社長は「ECの成長は少し踊り場に来ているが、長期的には成長していく。そんなに物流の倉庫のニーズがなくなったとは考えていない」と展望。中小事業者の物流ニーズを集めることで、相当なEC物流の取り扱い拡大につなげていけると自信を見せた。
環境負荷軽減のため、ラストワンマイル物流の領域に中国製の小型EV(電気自動車)トラック導入を準備していることについては「実証実験でちゃんと1日当たり200キロメートルくらい走り、70件くらい配達ができたが、安全面の問題でサイドブレーキしかないので、パーキングブレーキを取り付けるようメーカーに求めている」と現状を説明。来春に対応できる見通しで、安全性を確認できれば順次現場に導入していきたいとの考えを表明した。
(藤原秀行)