ESRグループ、データセンター開発事業で最大9800億円の投資資金調達へ

ESRグループ、データセンター開発事業で最大9800億円の投資資金調達へ

大阪などアジア太平洋で8件プロジェクト展開

ESRグループは7月28日、アジア太平洋地域で展開しているデータセンター開発事業を対象とした投資ファンド「ESRデータセンター・ファンド1」を組成、出資コミットメント総額10億ドル(約1300億円)でファーストクローズ(一次募集完了)を迎えたと発表した。

政府系ファンドや年金基金など世界有数の機関投資家が出資している。

ESRグループは別途、投資家から細かく同意を得ずに投資できるファンドも立ち上げ、5億ドル(約650億円)を調達する計画。2本のファンドで残高は15億ドル(約2000億円)に達する見込み。

出資枠追加オプションを15億ドル(約2000億円)設定しているほか、ローンでも新規調達を準備しており、投資額は最大で75億ドル(約9800億円)に達する可能性がある。

ESRグループは現在、香港と大阪、東京、ソウル、シドニー、インド・ムンバイ、シンガポールなど8つのデータセンタープロジェクトを手掛けており、IT電力容量は合計で300メガワットの見通し。このうち、ESRグループの第1号プロジェクトで、大阪で展開している「ESR OS1データセンター」は最大95メガワットのIT電力容量を備えた3棟構成のキャンパス型となる予定。


「ESR OS1データセンター」の竣工イメージ(プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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