サイト上に回収サービス窓口紹介、集客図る
SGホールディングス(HD)グループで大型家具家電の設置輸送・移転などを手掛けるSGムービングは8月17日、リサイクルショップなどを運営するリネットジャパングループ子会社で小型家電リサイクル事業を展開するリネットジャパンリサイクルと連携すると発表した。
SGムービングが提供する特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)の指定4品目の回収サービス「SG-ARK」の窓口をリネットジャパンが運営するサイト上に掲載、集客を図る。大型・小型家電のリサイクル推進によるSDGsへの貢献や循環型社会の実現を目指す。
(SGムービング提供)
リネットジャパンは環境省・経済産業省から小型家電リサイクル法に基づく許認可を取得し、SG ホールディングスグループの佐川急便と連携。使用済み小型家電を宅配便で回収するリサイクルサービスを全国で展開している。現在、約600の自治体と協定などを締結、大手インターネット通販・家電量販店、家電メーカーなどともタッグを組み、小型家電の回収インフラとして規模を拡大している。
一方、SGムービングは家電リサイクル法の指定4品目の回収に際し、小売業者と全国の収集運搬事業者をオンライン上で直接マッチングするサービス「SG-ARK」を提供している。
使用済みになった家電リサイクル法指定4品目と小型家電リサイクル法の対象製品は、それぞれ対応する法律が異なるため、排出時のルールを排出者が正確に理解していないことや、手続きが煩雑なことなどを背景に、無許可業者による不適正な回収が横行し、対象家電が再資源化されず廃棄されていることが課題となっている。
両社が協力し、課題の解決を図る。両社は今後、指定4品目と小型家電をまとめて回収・リサイクルできる新たなサービスを開発、全国の自治体・小売業者などへ利用を働き掛けていく予定。
(藤原秀行)