政投銀と日本海事協会、海運業界の脱炭素促進で融資と合わせた船の環境性能評価制度を開始

政投銀と日本海事協会、海運業界の脱炭素促進で融資と合わせた船の環境性能評価制度を開始

温室効果ガス削減など重視、第1弾はLPG運搬船

日本政策投資銀行(DBJ)と一般財団法人日本海事協会は9月15日、海運業界の脱炭素への移行支援を目的としたプログラム「Zero-Emission Accelerating Ship Finance」の運用を開始したと発表した。

同プログラムはDBJと同協会が共同開発した「脱炭素・環境配慮性能・先進性」の観点での総合スコアリングモデルに基づき、同協会が温室効果ガスや大気汚染物質の排出削減など船舶の環境性能を評価、DBJがその結果に応じて船に投融資する。

第1弾として、シンガポールに拠点を置く日系船主のKumiai Navigation (くみあいナビゲーション)が保有するLPG(液化天然ガス)二元燃料大型LPG運搬船「CRYSTAL OASIS(クリスタルオアシス)」に最高位のSランクを付与した。環境負荷が低いLPGを使えるエンジンを搭載している点などを評価、DBJは船の購入資金を融資した。


ロゴのデザイン。脱炭素(グリーン)という未来へ向かって船舶が移行する様子を表している


CRYSTAL OASIS(いずれもプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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