圧縮機能で空気減らしSDGs貢献の輸送包装実現
イメージ・マジックは9月22日、人手不足に対応できる物流業務効率化のため、自動たたみ梱包出荷システム「HAYATE(はやて)」を開発、発売したと発表した。
これまでにも自動でTシャツをたたみ、袋詰めまでできる装置を販売してきた。「HAYATE」は袋詰めした後に空気を抜く機能と送り状を貼り付ける機能を搭載し、省力化だけでなく袋の中にある空気を最小限に減らして無駄な空気を輸送しない仕組みを実現。SDGsに貢献できる装置とした。
たたむサイズは袋のサイズに合わせて調整、Tシャツであればメール便のサイズ2センチメートルの厚さ以内に圧縮できる。通常はTシャツを袋詰めしただけではメール便のサイズには収まりきらず、1枚でも輸送コストがかさんでいた。そうした状況を改善できると見込む。
生地の種類により1箱当たり12~15%の体積を削減することが可能。1人のオペレーターでTシャツを取り扱う場合、たたみ、袋詰め、圧縮、送り状貼り付けまで含め8.5秒で完了し、作業負担は大幅に短縮すると想定している。
Tシャツ以外のパーカー、ポロシャツ、長袖シャツなど様々なアパレル製品のたたみにも対応が可能。厚物ではメール便サイズにはならないものの、袋の中の空気を抜けば全体のサイズを最小化するため、Tシャツ5000枚規模では15箱分ほどの箱数削減になり、数万枚規模ではパレット単位で大幅なスペースの削減ができる。輸送エネルギー負荷を削減できる見込み。
さらにオプションとして自動仕分け装置を接続することが可能。送り状を貼り付けた後、地域や店舗ごとに仕分けできるため、物流全体の効率化にもつなげられるとみている。
当面は世界的な半導体や電子部品の不足が響き、販売数は限定的になるものの、部品不足が解消され次第、年間10台ペースの販売を目指す。
(イメージ・マジック提供)
名称 | 自動折りたたみ梱包出荷機「HAYATE」 |
主な用途 | Tシャツ等のたたみ袋詰め、圧縮ヒートシール、送り状貼り |
本体販売価格 | お問い合わせください |
機械サイズ | 長さ8870mm×幅2953mm×高さ1900mm |
スピード | 最大400枚/h |
コンプレッサー圧 エアー容量 |
0.4Mpa-0.5Mpa 250L/Min |
折りたたみ可能衣服サイズ | キッズ90~長袖XL迄 |
折りたたみ後サイズ | 幅180~300mm 長さ200~400mm |
袋サイズ | 幅 230mm~315mm 長さ 320mm~430mm |
対応袋素材 | PP、OPP、PE |
(藤原秀行)