越境EC、半数以上が他社への「物流委託サービス」を利用

越境EC、半数以上が他社への「物流委託サービス」を利用

ショッピージャパン調査、運用開始までは平均「1カ月未満」

東南アジア・台湾で最大規模のECサイトを運営するSHopee(ショッピー)の日本法人ショッピージャパンは9月22日、越境EC事業の経験者110人を対象とした越境EC物流に関する実態調査結果を公表した。

調査サマリー

越境ECを行うに際し、回答者の93.6%が物流に対する課題意識があったと回答。

実際に感じた具体的な課題としては「通関手続きの手間」が61.0%で最も多かった。「返品対応の難しさ」が53.3%、「配送コストの高さ」が49.5%などと続いた。

越境EC物流に関する課題解決の方法(複数回答可)としては、「フルフィルメントサービスの活用」が54.3%でトップ。「商品、輸送費、関税を含んだオールインワン価格の設定」が48.6%、「物流委託サービスの活用」が43.8%などとなった。

越境ECの物流オペレーションをどのように構築したのか尋ねたところ、52.7%が「他社への物流委託」を選択。「自社からの直接配送」の41.8%を上回った。

他社への物流委託を行った人の72.4%が、委託先を選ぶ際に「料金やサービスのカスタマイズ性」を重視したと答えた。「初期費用などの固定費の安さ」が51.7%、「運用開始までのスピード」が48.3%だった。

物流委託の際に相談から運用開始までの平均時間は、75.9%が「1カ月未満」と答えた。「10日未満」が13.8%、「10日以上20日未満」が27.6%などとなった。

他社への物流委託を行う89.7%が、現地での物流の動きをリアルタイムに把握できていたと認めた。

調査概要
調査概要:越境ECの物流に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
調査期間:2022年9月9〜10日
有効回答:越境EC事業の経験者110人
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とならない場合がある

(藤原秀行)※グラフはショッピージャパン提供

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