プロロジスが岡山市で3.3万㎡の物流施設開発へ・BTSとマルチの両方を想定

プロロジスが岡山市で3.3万㎡の物流施設開発へ・BTSとマルチの両方を想定

中四国全域から関西・山陰をカバー、西日本エリアの代表的な物流ハブに進出

プロロジスは10月6日、岡山市で新たな賃貸用物流施設「プロロジスパーク岡山」を開発すると発表した。

地上4階建て、延床面積約3万3000㎡を計画。中四国エリア全域から関西・山陰地方への配送をカバーする立地で、入居企業の業態やニーズに合わせてBTS型、マルチテナント型のいずれにも対応できるようにする。幅広い業種を対象に入居企業を募集する予定。竣工は2025年を見込む。同社が中四国地方で物流施設を開発するのは2棟目。


「プロロジスパーク岡山」完成予想図(プレスリリースより引用)

山陽自動車道と瀬戸中央自動車道が結節する早島ICまで約3.5キロメートル、山陽自動車道の倉敷ICから約9キロメートルに位置。2時間圏内で中四国エリアの主要都市(広島・岡山・倉敷・福山・高松・高知)をカバーできる。東西を結ぶ大動脈の国道2号(山陽道)にも近接し、岡山市中心部まで約30分、倉敷市中心部にも約20分で到達することが可能。

開発地のある早島地区は歴史的にも流通・物流の要衝で、中四国エリアの物流中心地。関西・中四国の各大都市圏の中間点に位置し、山陰方面への配送もカバーできるため、トラックドライバーの長時間労働規制が強化される「2024年問題」への対応も含め、中四国エリアの物流ハブとして最も高いポテンシャルを持つとみている。

また、開発地は1986年に完成した流通業務団地「岡山県総合流通センター」の一角を占め、24時間・365日の操業にも対応。標高が高く地盤が良いため、水害・液状化のリスクは極めて低く、防災性にも優位性を持つ。岡山市は政令指定都市で、通勤想定範囲内には約95万人が居住していることから、雇用の確保の面においても優位があると期待している。


位置図(プレスリリースより引用)

1階に両面バースを採用したり、庫内中央部に将来拡張可能な複数台の垂直搬送機を設けたりすることを検討する。マルチテナント型物流施設とする場合はスロープを設け、3・4 階を保管効率の高いメゾネット仕様とする計画。最大4社程度の利用を見込む。

入居企業の事業継続性や地域の防災性向上にも配慮し、施設内に緊急地震速報システム、衛星電話、非常用発電機および給水設備など、同社の最新鋭のマルチテナント型物流施設の仕様に基づいた防災設備を設置して入居企業のBCPをサポートするほか、物流施設内で働く人々が便利で快適に就業できる環境を整えることを目指している。ESG(環境・社会・企業統治)領域の投資として、自家消費の太陽光発電やEV(電気自動車)充電設備の設置、LED照明の採用なども検討している。

(藤原秀行)

名称 プロロジスパーク岡山
開発地 岡山県岡山市
階数 地上4階建
敷地面積 約16,000㎡(約5,000坪)
延床面積 約33,000㎡(約10,000坪)
着工予定 2024年
竣工予定 2025年

(藤原秀行)

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