1万㎡、西日本広域をカバー可能
東京センチュリーや神戸製鋼所、中央日本土地建物が出資しているTC神鋼不動産は10月5日、物流施設「AS-LOGI(アスロジ)神戸Ⅰ」が神戸市須磨区で9月30日に予定通り竣工したと発表した。自社で開発した物流施設が竣工するのは初めて。
「AS-LOGI 神戸Ⅰ」は鉄骨造地上4階建てのボックスタイプで、延床面積は1万118平方メートル。産業用地「神戸流通センター」内に位置し、神戸淡路鳴門自動車道の布施畑ICから約1キロメートル、阪神高速31号神戸山手線の白川南ICから約3キロメートル。東西南北につながる広域幹線道路網で関西主要都市の神戸・大阪・京都エリアに加え、西日本を幅広くカバーできると見込む。産業用地内のため渋滞の影響が少なく、24時間の稼働も可能。
当該エリアは内陸部で津波・高潮の影響を受けず、安定した地盤のため地震など自然災害に強い立地とみている。同センターはニュータウンエリアに隣接しており、市営地下鉄の総合運動公園駅徒歩10分、神戸三宮まで電車で21分とアクセスにも優れ、雇用確保も期待できる。
建物外観
1平方メートル当たりの床荷重1.5トン、柱スパン10.5メートル×11.5メートル、梁下有効高5.5メートルと先進的な物流施設の標準的機能を備え、汎用性の高い仕様を採用。荷物用エレベータ1台、垂直搬送機 1基を配備し、クライミングレベラー1基、ドックレベラー3基を1バースに1基ずつ設置しており、スムーズな荷物の積み下ろしが可能。1階部バース前上部にはパレット棚を設置し、空間を有効活用できるよう配慮している。
カーボンニュートラルの実現に向けて、太陽光発電設備を屋上に設置。生み出した電力は入居テナントに供給する。全館LED照明を採用し、環境性能を評価する CASBEE(建築環境総合性能評価システム)「A」ランクの評価を取得。非常用発電機も備え、停電時の稼働を支えるほか、備蓄用の倉庫も設置しており、BCP対策
にも配慮している。
1階に事務室、2階に休憩室、3・4階に休憩ラウンジをそれぞれ設置し、開放的な窓からは隣接する公園の緑を望める。パウダールーム、更衣室や各階に男女トイレを設置するなど、従業員に対しても働きやすい環境を提供できるよう努めている。
物件概要
竣工 | 2022年9月末 |
所在地 | 兵庫県神戸市須磨区弥栄台1丁目10番1 |
交通 | 神戸淡路鳴門自動車道「布施畑」IC 約1km 阪神高速31号神戸山手線「白川南」IC 約3km 市営地下鉄「総合運動公園」駅 徒歩10分 |
敷地面積 | 4,940.64m²(1,494.54坪) |
延床面積 | 10,118.74m²(3,060.91坪) |
規模 | 地上4階 |
形状 | 4層ボックス(1F片側バース) |
設計 | 大末建設株式会社 |
施工 | 大末建設・TC神鋼不動産建設 共同企業体 |
構造 | 鉄骨造 |
倉庫仕様
プラットホーム | 1階:高床式1.0m |
梁下有効天井高 | 各階5.5m |
柱スパン | 10.5m(W)×11.5m(D) |
床荷重 | 各階1.5t/m² |
太陽光発電設備 | パネル出力165kw |
マテハン機器 | ドックレベラー 1階:3基クライミングレベラー 1階:1基 |
垂直搬送機 | 各階1基(1.5t) |
最大荷姿:W1.7×D1.5×H2.5 | |
※別途将来用増設スペース1台分 | |
エレベーター | 荷物用EV 1台 3.5t (W3.0×D4.0×H3.15)乗用EV 1台 15人乗(W1.6×D1.5×H2.25) |
バース数 | 12台 |
駐車場 | 乗用駐車場 13台(内1台身障者用駐車場)トラック待機場 5 台 |
契約形態
定期建物賃貸借契約 |
位置図
(藤原秀行)※画像類はいずれもプレスリリースより引用