アスクル、BtoB事業成長支える東京・江戸川の東日本最先端旗艦物流センターで開所式

アスクル、BtoB事業成長支える東京・江戸川の東日本最先端旗艦物流センターで開所式

11月全面稼働、5.6万㎡

アスクルは10月26日、2022年11月に全面稼働開始を予定している東京都江戸川区臨海町の新たな物流拠点「ASKUL東京DC(ディストリビューションセンター)」で同日、開所式を行ったと発表した。

地上5階建て、延床面積は5万6255㎡。日本自動車ターミナルが「葛西トラックターミナル」内でアスクル向けBTS型物流施設として開発、2021年7月に竣工し、アスクルが1棟借りしている。

アスクルは全国のユーザーへの当日・翌日配送を実現することを目指し、都市部を中心に全国9カ所で物流センターを展開。全てを自社グループで運営している。人手不足と高い生産効率を実現するため、従来センターで培った知見や最新技術を用いた物流設備を導入、高度自動化を進めている。

現行の中期経営計画で掲げているBtoB事業の高い成長を支えるため、10拠点目を設けることにした。


開所式のテープカットに臨む(左から)村田機械・村田大介社長、アスクル・吉岡晃社長CEO(最高経営責任者)、日本自動車ターミナル・藤田裕司社長、トーヨーカネツ・柳川徹会長(アスクル提供)

<「東京DC」の特徴>
(1)庫内空間の有効活用を実現する「高密度設計」
限られた庫内の空間を最大限に活用するため、4・5階部分を貫きワンフロアとした上で、最大の高さまでの自動倉庫を導入。庫内搬送にアスクルの物流センターでは初となる「スパイラルコンベア」を採用するなど空間の使い方を工夫し、高密度設計を実現した。賃借面積が近似の「ASKUL Logi PARK横浜(ALP横浜)」と同面積当たりで比較すると保管効率は1.5倍、在庫アイテム数は2.6倍となる見通し。

(2)方面別仕分け・積み付け作業の効率化などによる「高生産性」を実現
顧客の荷物を配送方面別に仕分ける工程に「シャトルシステム」を活用し、同一方面の荷物の重さ・大きさ順に連続で出庫する仕組みを構築。従来は積み付けの際に発生していた配送方面別の手仕分け作業や荷物の重さ・大きさにより積み付けし直しなどの「やり直し」の作業が大幅に減少し、現場の運用性を大きく向上させられるとみている。ALP横浜との比較で出荷能力は1.3倍に高まる一方、庫内費は20%低減を実現する予定。

(3)駅や高速ICに近くアクセスしやすい「好立地」、健康に働ける「環境」
葛西臨海公園駅から徒歩圏かつ、首都高速湾岸線の葛西ICが至近の立地のため、首都圏へのスピーディーな出荷と配送を実現。近隣人口も多く、雇用環境にも恵まれた立地。働くスタッフへ昼食を無償で提供し、健やかに働ける環境づくりに努める。

<施設概要>
名称:ASKUL東京DC(ディストリビューションセンター)
所在地:東京都江戸川区臨海町4-3-1 葛西トラックターミナル内
竣工:2021年7月1日
稼動開始:2022年11月(予定)
敷地面積:185,000平方メートル(約55,962坪)
延床面積:56,255平方メートル(約17,017坪) 
建物階数:地上5階建(全棟賃借)

(藤原秀行)

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