米C&W、茨城・つくばで8万㎡の物流施設開発へ

米C&W、茨城・つくばで8万㎡の物流施設開発へ

市内2件目、25年1月竣工目指す

米不動産サービス大手のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は10月31日、グループ傘下のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・アセットマネジメントが、茨城県つくば市で約3万6000㎡の物流施設開発用地を取得したと発表した。

「(仮称)LF谷田部新築計画」としてスロープ付きのマルチテナント型物流施設を開発し、2025年1月の竣工を目指す。延床面積は約8万㎡を見込む。


外観イメージパース(C&W提供)

現在C&Wは同市内で「(仮称)LFつくば新築計画」を進めている。物流施設の需要は依然旺盛で、大規模かつ先進的な機能を持つ施設が供給可能と判断した。同市では2件目、茨城県下では3件目の開発となる。

C&Wは、つくば市が常磐自動車道と圏央道の結節点に位置し、首都圏全域への広域配送拠点、茨城県内の地域配送拠点の両方の需要が見込める点に着目。同市は人口増加が継続しており、雇用環境でも優位性がある上、浸水や液状化、土砂災害の可能性が低く、事業継続の観点からもメリットがあるとみている。

新施設の開発予定地はつくばエクスプレスみどりの駅から約2kmに位置し、通勤の利便性に優れている。常磐道の谷田部ICから約6km、谷和原ICから約10km、圏央道のつくば中央ICから約7km。今後、常磐道のつくばみらいスマートIC(仮称)、圏央道のつくばスマートIC(同)も設置される予定で、アクセスがさらに向上する見込み。

非常用発電設備の設置、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)Aランク認証の取得、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)5スター、ZEB(年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスの建築物)を見据えた先進建築物を示すZEB Ready認証の取得を計画。事業用不動産における持続可能性を備えた施設づくりを図る。

(藤原秀行)

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