仕事の依頼先探しを効率化
ソフトバンクと日本通運が設立したMeeTruck(ミートラック)は11月1日、提供中の求貨求車マッチングサービスに関し、ユーザーによるチェックシートの登録内容が設問を満たしている場合に「安心マーク」を付与する仕組みを開始したと発表した。
併せて、貨物を市場に出す荷主となる会社が、仕事を依頼したい会社をあらかじめ選択し、指定先にのみ自社の貨物情報を公開して交渉の上、依頼(成約)につなげていく「新しい求貨求車マッチング」手法の提供も始めた。
求貨求車マッチングサービスは貨物を出す側・運ぶ側の運送事業者(または荷主事業者と運送事業者)間で初めて取引を行うケースが多く、相手の会社の安全面や、不測の事態における信頼性の確認が容易でない点が、マッチング市場の活用に際しての課題の1つとなっていた。
課題の解決に向け、MeeTruckはユーザー各社の登録による「事業所情報」に加え、ユーザーの声を反映して設定した安全・品質・コンプライアンス順守のチェックシート項目を満たした事業者に「安心マーク」を付与することにした。
安心マークを付与されたユーザーは、自社の品質や信頼性を、従来にも増して見える化してアピールできるため、他社との差別化によって仕事の依頼を増やせると見込む。
また、貨物を出す荷主となる事業者側が、事業所情報や安心マークの有無を基に、自社の貨物情報を公開する相手を指定して限定的に公開し、チャットで交渉の上、成約に結び付けられる機能を追加した。荷主側にとっては、新たに「会社で選び、依頼する」ことが可能になり、運ぶ側の運送事業者も事業所情報をより詳細に入力、公開することで成約の可能性が高まるのがメリットになる。
「安心マーク」の内容
・Gマーク認定事業所は9項目、それ以外の事業所は17項目の設問にアプリ内で回答。
・MeeTruckで内容を確認し、全項目を満たしている場合に「安心マーク」を付与。
(※各社の自己申告に基づく内容の確認に限られるため、MeeTruckは当該運送事業者の責任能力、業務遂行能力、品質等その他は保証せず、一切の責任を負うものではないと強調している)
・「企業検索」機能で「安心マーク」の付いた事業者を抽出し、交渉したい会社を効率的に選べる。
【画面イメージ】
【仕事を依頼したい会社の選択と貨物情報の限定公開】
(藤原秀行)※いずれもMeeTruck提供