【現地取材・動画】物流施設休憩室に自然界の光循環再現、働く人が快適さとやすらぎ感じられる環境整備

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プロロジスが千葉・八千代で竣工の大規模案件で新たな試み

プロロジスは11月4日、千葉県八千代市で開発を進めてきたマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク八千代1」の完成に伴い、現地で竣工式を開催した。

地上5階建て、延床面積は16万1219㎡。現時点で国分首都圏と大手貨物輸送企業の入居が決まっており、賃貸借スペースの5割程度が埋まっているという。

大成建設が進める宅地開発事業地「八千代もえぎ野」で新たに造成された「もえぎ野複合業務地区」の一角に位置。隣の敷地約1万4000坪(約4万6200㎡)には「プロロジスパーク八千代2」を開発する。正面には大型商業施設が建設される予定。


「プロロジスパーク八千代1」の外観(プレスリリースより引用)


周辺図(プレスリリースより引用)


5階の車路。端まで300m以上と大規模


5階の庫内


隣には「プロロジスパーク八千代2」を開発する予定

首都圏の基幹道路、国道16号から約2kmに位置し、関東の広域をカバーできると見込む。周辺には複数の住宅街があり、労働力確保の面でも優位性を備えている。

各階のトラックバースに45ftコンテナセミトレーラーと21mフルトレーラ―がアクセス可能。ワンフロアの賃貸面積は基準階で約2万6000㎡、1階で約2万8000㎡を確保し、大規模な自動化設備を導入しやすい設計を採用している。最小区画は約841坪(約2800㎡)と設定している。

地域の災害対応拠点施設として位置付け、地元の八千代市と防災に関する連携協定を締結する予定。地震などが起きた場合は周辺のプロロジス物流施設の稼働継続をサポートする役割を担うため、非常用発電機の燃料オイルタンクを地下に設け、停電しても防災センターや入居企業の事務所エリアなど主要箇所へ最大7日間程度、電力を供給できるようにしている。


1階の防災センター

環境負荷低減のため、共用部に人感センサー付きLED照明を取り入れ、庫内には通常のLED照明に比べて電力使用量を半減できる高天井センサー付きインテリジェントLED照明を設置。屋上には太陽光発電パネルを設置する計画。

また、新たな試みとして、最上階のカフェテリアで、自然界の光の色や強さの循環を自動的に再現できるシステムを使い、時間帯によって光を変え、働く人が快適さとやすらぎを覚えられる健康的な空間を演出する。


自動的に調光できるカフェテリア


休憩スペースに卓球台も配置。奥には入居企業が打ち合わせなどに使えるスペースを設置


イスには再生プラスチックを利用

(藤原秀行)

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