ロボットの軽量化により平均搬送能力が20%向上
オカムラは2月14日、自動倉庫型ピッキングシステム「AutoStore」(オートストア)の新シリーズとなる「Black Line」(ブラックライン)を発売したと発表した。
自動交換方式のバッテリーで充電時間を不要にしたほか、ロボットの軽量化により1台当たりの平均搬送能力を20%向上させた。同社では24時間稼働や高いパフォーマンスが求められる倉庫、物流施設に最適と期待を寄せている。
ブラックラインは今回加わった高さ425ミリメートルの専用コンテナ(ビン)を入出庫できる高性能ロボット「B1」、ビンの到着待ち時間を短くしたワークステーション「リレーポート」、全方向にすれ違いが可能でロボットの混雑緩和に有効なグリッドなどをラインアップした。
ロボット「B1」は自動交換方式のバッテリーを採用して充電時間をなくすことで24時間連続稼働を実現。また全てのホイールにモーターを内蔵したダイレクト・ドライブ・テクノロジーと小型リチウムイオン電池によって軽量化を図り、従来タイプの「Red Line」(レッドライン)と比べて加速能力を75%引き上げた。
ワークステーション「リレーポート」は入出庫口付近にビンを複数ためておく構造によってビンの入れ替え時間を最速1.5秒に短縮。1時間当たり最大650ビンの入出庫が可能となり、作業者のビン到着待ち時間を大きく削減する。
425ミリメートルのビンはロボット「B1」導入時のみ利用可。これまでは220ミリメートルのLowタイプ、330ミリメートルのHiタイプと2種類だった。425ミリメートルタイプは今年夏の発売を予定している。
(鳥羽俊一)
画像はオカムラニュースリリースより