配送リードタイムを大幅短縮、製品ラインアップも拡充
スイスの物流大手キューネ・アンド・ナーゲル(K&N)の日本法人は11月10日、英国で完全栄養食を手掛けるHuel(ヒュエル)と複数年の物流業務受託契約を結び、日本でヒュエル向けロジスティクス業務を開始したと発表した。
千葉県の成田エリアにヒュエル専用の物流拠点「成田ディストリビューションセンター」を構え、英国の製造拠点からの製品輸入や在庫管理、検品、受注、ピッキング、梱包、全国配送といった一連のフルフィルメントサービスを担当している。
(K&N日本法人提供)
ヒュエルは2019年、日本市場に進出。これまでは英国からエンドユーザーに商品を直送していた。K&Nによるeコマースフルフィルメントセンターを立ち上げたことで、ヒュエルはより迅速に日本のエンドユーザーへ商品を届けられる上、提供可能な製品ラインアップも拡大。より上質な顧客体験を提供できるようになった。
K&Nは世界的に実証済みのWMS(倉庫管理システム)「KN SwiftLOG(スウィフトログ)」を活用してオムニチャネルのフルフィルメントサービスを提供。同システムには商品の重量と寸法に基づいて最適なカートンサイズを自動提案する、最新のカートナイゼーション機能を搭載している。
現場のオペレーターはピッキングと梱包両方のプロセスを同時に実行し、ヒュエルの顧客に対してより迅速に商品を配送することが可能になった。
ヒュエル物流部門トップのネビル・ドブソン氏は「私たちは全世界100カ国において、これまで2億7000万食以上を提供してきまし
た。従来日本のお客様への商品提供には英国から直輸入のため平均7日を要していましたが、このたびのK&Nとのパートナーシップ締結を機に、注文から約1.25 日でお客様に配達できるようになりました。さらに今回、日本のファンの皆様に提供できる製品ラインアップが大幅に拡大しました。このことはカスタマーサービスの大幅な品質向上につながります」と強調している。
(藤原秀行)