大和ハウス、愛知・小牧で冷凍・冷蔵保管にも対応可能なマルチ型物流施設が稼働開始

大和ハウス、愛知・小牧で冷凍・冷蔵保管にも対応可能なマルチ型物流施設が稼働開始

19.2万㎡、最大25社が入居可能

大和ハウス工業は5月1日、愛知県小牧市で新たなマルチテナント型物流施設「DPL小牧」が同日、稼働を始めたと発表した。

地上5階建て、延床面積は19万2385.22㎡(5万8196.52坪)で、最大25社のテナント企業が入居可能。1区画の賃貸倉庫面積は約4970㎡(事務所含めた1区画当たりの最小は約5170㎡)からと設定し、小規模の物流事業を検討しているテナント企業のニーズにも対応できるようにしている。

 
 


「DPL小牧」の外観

東海地域は製造業やEC関連の物流量増加を背景に、物流施設の需要が堅調に推移しており、マルチテナント型物流施設の新規供給数も増加傾向にある上、特に愛知県は関東、関西、北陸地域を結ぶ長距離輸送の中継物流拠点としての役割を果たせるとともに、東海・北陸地域に分散する物流施設を集約するエリアとして、今後も根強い需要が見込まれていることに対応した。

小牧市には、名古屋市中心部に通じる名古屋高速道路のほか、東名高速道路と中央自動車道が結節する小牧JCTが存在し、名神高速道路と東海北陸自動車道がつながる一宮JCTにも近接するなど、交通の要衝として物流施設開発ニーズが高まっていることも考慮した。

BCP対策として免震システムを導入。地震発生時にも揺れを軽減でき、上層階の荷崩れを防ぐなど、荷物や設備のダメージを最小限に抑え、短時間で事業を再開できるよう配慮している。


免震システムのイメージ

トラックが各階に直接乗り入れることができるダブルランプウェイ方式を採用。上りと下りの動線を分離し、トラック同士の交差や渋滞を起こしにくくしている。倉庫内の中央を通る通路の中車路を設け、天候の影響を受けずに荷物を積み下ろしが継続できるようにしている。

 
 

全体で195台分のトラックバースも用意した。

施設で働く従業員が仕事と子育てを両立できるよう、構内に保育所を設置。テナント企業の従業員を対象に、最大で子供36人を受け入れる。

カフェテリアや無人コンビニエンスストア、休憩スペースを設け、テナント企業の労働環境整備を支援する。

特別高圧受変電設備を施設内に設置し、1階に冷凍・冷蔵スペースを設けることも可能にしている。伸びている低温物流需要をカバーできるようにする。

■建物概要
名称:「DPL小牧」
所在地:愛知県小牧市下小針中島2丁目144番他
交通:名古屋高速11号小牧線「堀の内出口」から約2.2km、名古屋高速11号小牧線「堀の内入口」まで約2.3km、名古屋高速11号小牧線「豊山南出口」から約3.4km、名古屋高速11号小牧線「豊山南入口」まで約2.8km
敷地面積:85,716.62㎡(25,929.28坪)
延床面積:192,385.22㎡(58,196.52坪)
賃貸面積:163,772.85㎡(49,541.28坪)
構造・規模:1~4階 鉄筋コンクリート造(柱)・鉄骨造(梁)、5階 鉄骨造 5階建て
設計・施工:大成建設株式会社
着工日:2022年5月9日
竣工予定日:2025年4月15日
稼働予定日:2025年5月1日

(藤原秀行)※いずれも大和ハウス工業提供

物流施設/不動産カテゴリの最新記事