三井物産子会社のRDS、食品特化型高機能型配送センターで都内/城南地区へのネットスーパー受託サービス開始

三井物産子会社のRDS、食品特化型高機能型配送センターで都内/城南地区へのネットスーパー受託サービス開始

一部エリアで短時間配送も

三井物産子会社で食品のEC支援を手掛けるリテールデジタルソリューションズ(RDS)は11月28日、食品に特化した高機能型配送センターを、3温度帯(冷凍、冷蔵、常温)対応の仮想店舗(ダークストア)として他の企業にも提供、東京都内の一部エリアを対象にした短時間配送を実現できる新サービスを12月1日に始めると発表した。

センターは東京都大田区平和島に所在し、首都高速道路1号羽田線の平和島ICから500m。大手物流会社の拠点が集中する京浜トラックターミナル内に位置している。約2000坪超に冷凍、冷蔵、常温の3温度帯の保管スペースを用意。機械化・自動化を進めた高機能設備を導入している。

近隣には空港や高速ICなどの交通インフラに加え、宅配大手の物流拠点があるためスムーズな連携が可能。東京都内/城南エリアに対し、当日午後11時までに注文すれば翌日時間指定で配送できるようにする。

RDSは既に都内/城南エリアで店舗を展開している企業のインターネット通販進出や出荷能力拡大、現在は他エリアで事業展開している小売企業の新たなエリア拡大・テスト展開の場としても活用できると強調している。

【翌日配送可能エリア】
東京都 全域:大田区、品川区、目黒区  一部:港区、世田谷区


配送可能エリア

平和島センターへ納品した商品を、顧客からの注文情報に基づき、RDSで商品をピッキングしオリコン(折り畳みコンテナ)に集品。使用するオリコンは、RDS独自の蓄冷剤で約11時間維持できる仕様を備えている。2時間枠で1日6便の配達を設定している。

利用イメージ

【平和島センター 庫内各階利用イメージ】
◆2F(定温、入出荷)
・16℃定温(米、酒類=日本酒・ワインなど=、チョコレート)
・23℃入出荷荷捌場
・バースには7台同時着車、軽バン、トラック車両(4t、10t)着車可能。
・温度管理維持のため、ドックシェルター採用。
 品質衛生管理維持のため、防虫・防鼠対策採用(「食品衛生法」「倉庫業法」)。


RDS平和島センター2F

◆3F(冷蔵、冷凍)
・5℃冷蔵(野菜、果物、チーズ、ハム、納豆)
・0℃冷蔵(精肉、魚)
・-25℃冷凍(アイスクリーム、冷凍加工食品)
・消費者宅への輸送時の温度担保のため、保冷オリコンや蓄冷剤を採用。
・蓄冷剤を冷却する凍結庫を3室完備(冷蔵蓄冷剤-25℃×2室、冷凍蓄冷剤-35℃×1室)。


RDS平和島センター3F

◆4F(常温小物)

・常温小物(常温食品、調味料、菓子類)
・シャトルラック導入により、機械化を進め保管効率及び自働化を実現。
・DPSおよびGTPステーション導入により、省人化・効率化と大量仕分けを実現。


RDS平和島センター4F

◆5F(常温大物)

・常温大物(ケース商品、ケース飲料、紙類)。
・逆ネステナーでの保管により、保管効率及びキャパシティを最大化。


RDS平和島センター5F(いずれもRDS提供)

(藤原秀行)

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