将来の宇宙輸送サービス支えるロケットファンドの組成目指す
東京理科大学発ベンチャーで有翼再使用ロケット(スペースプレーン)の設計開発などを手掛けるSPACE WALKER(スペースウォーカー)は12月6日、大型トラック・トレーラーを対象とした投資ファンド「トラックファンド」を展開しているリアライズコーポレーションと11月30日付で、ロケットファンドなど将来の宇宙輸送サービスを支える新たなビジネスモデルの開発を目的とした戦略的資本・業務提携を締結したと発表した。
具体的な出資額などは開示していない。
スペースウォーカーは、誰もが飛行機に乗るように自由に地球と宇宙を往来する未来を目指し、持続可能な宇宙輸送手段を提供するため、スペースプレーンの研究・開発、さらに宇宙開発から発展したコンポーネント事業の次世代複合材タンクの開発・製造・販売を行っている。
提携で再使用可能かつクリーン燃料の2要件を満たすロケット「ECO ROCKET プロジェクト」を立ち上げ、両社が宇宙と地球をつなぐモビリティのスペースプレーンの強みを生かし、トラックファンドの経験などを応用し再使用型ロケットを投資対象とする新「ロケットファンド」の構築を目指す。その他、双方の事業発展に資する取り組みも視野に入れている。
(藤原秀行)※写真はスペースウォーカー提供