連携強化し業容拡大など企図、株100%取得目指す
センコーグループホールディングス(GHD)は12月14日、東証スタンダード市場上場でプラスチック製食品包装容器大手の中央化学に対して実施していたTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。
TOBは11月15日から12月13日まで行い、中央化学親会社の三菱商事から株式の70.64%(議決権ベース)を37億2600万円で取得することが確定。中央化学は12月20日付でセンコーGHDの子会社となる。
センコーGHDは今後、三菱商事以外の株主を対象としたTOBをあらためて実施するなどして、残りの株式も全て取得し、完全子会社化する計画。中央化学は近く、上場廃止となる。
センコーGHDは中央化学を傘下に収め、物流の取引先開拓や業容の拡大を目指す。中央化学親会社の三菱商事との関係強化も念頭に置いている。一方、中央化学もセンコーGHDとタッグを組み、製品の物流効率化などを図る。
中央化学は1961年設立。2011年に三菱商事が連結子会社化した。中央化学の22年3月期の連結売上高は476億円、営業利益は7億8700万円だった。
(藤原秀行)