日本通運、北海道発着の危険品に対応した新たな複合輸送サービス開始

制限が多い青函トンネル回避、安定性確保

NIPPON EXPRESSホールディングス（NXHD）は12月21日、グループの日本通運が北海道発着の危険品に対応した新たな複合輸送サービス「Sea&Rail DG」を12月22日に開始すると発表した。

NXグループは長期ビジョン「持続的成長と企業価値向上のためのESG経営の確立」を実現するため、トラック中心の輸送形態から鉄道・船舶を利用した輸送形態へ切り替えるモーダルシフトに注力。複数の輸送モードを組み合わせた柔軟なロジスティクスソリューションの提供と、顧客のCO2排出削減に貢献するサービスの創出を図っている。

トラックドライバーの長時間労働規制が強化される「2024年問題」も考慮し、環境配慮型の輸送手段で、将来的な労働力不足などにも対応するSea＆Railサービスを展開。今回の新サービスもその一環で、輸送制限が多い青函トンネルを使用せず、NXグループが運航する内航船「ひまわり」と鉄道輸送を組み合わせることで安定的な輸送を実現している。

日本通運が独自開発した、鉄道・海上双方で使用可能なRSVコンテナを採用し、荷物を取り出して積み替えることなく鉄道と海上の間を相互にシフト可能にしている。

対応可能な危険品

（藤原秀行）※いずれもプレスリリースより引用