顧客の導入支援を強化、生産拠点拡充なども狙い
みずほフィナンシャルグループ系のリース大手、芙蓉総合リースは12月22日、商用EV(電気自動車)開発を手掛けるEVモーターズ・ジャパン(北九州市)と資本・業務提携すると発表した。
芙蓉総合リースがEVモーターズ・ジャパンの第三者割当増資の一部を引き受ける。出資額は開示していないが、関係筋によれば数億円とみられる。
EV モーターズ・ジャパンはバスやトラック、トライク(三輪バイク)の電動化を手掛け、電力消費とバッテリー劣化を大幅に低減する自社開発したモーター制御システム「アクティブ・インバータ」や、車両の電化に伴う航続距離の課題を解決する軽量車両の開発などの技術を活用し、世界最高クラスの低電力消費率、バッテリー長寿命、安全性を兼ね備えた量産型の商用EVの開発を推進している。
EVモーターズ・ジャパンは調達資金を、今後想定される大量受注案件に対応するための量産組立工場の国内新設に伴う建設や、EV 市場ニーズに的確に応えるための試作車両・デモ車開発に要する研究・開発費、組織体制の強化などに充てる。
芙蓉総合リースは提携を通じ、EV モーターズ・ジャパンが持つ車両開発技術やバッテリーに関するノウハウと芙蓉リースグループが有する事業基盤を組み合わせ、顧客のEV導入支援を拡充させていきたい考えだ。
2021年春発売のコミュニティEVバス(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)