高度コンテナ活用の吉田運送、中国・上海錦江航運とデポ契約を締結

高度コンテナ活用の吉田運送、中国・上海錦江航運とデポ契約を締結

世界規模で進むコンテナ不足緩和を図る

コンテナイゼーションベース運営(高度コンテナ活用)を手掛ける吉田運送(茨城県坂東市)は1月11日、中国・上海錦江航運の日本総代理店を務める錦江シッピングジャパンとデポ契約を締結した。


(吉田運送提供)

吉田運送は、錦江シッピングジャパンとラウンドユース拠点としてインランドポートを活用するデポ契約を締結。栃木県佐野市の「佐野インランドポート」で、錦江シッピングジャパンが保有する空コンテナの引き取り・返却を担うサービスを行えるようになった。

吉田運送はコンテナ輸送のルーティンにインランドデポでの引き取り・返却を組み込むことで、マッチングの効率と精度が向上し、空走行を行うトラックの走行距離短縮、輸送時のCO2排出削減、京浜港の混雑解消など社会問題の緩和につながるとみている。

長距離の輸送が主となる東北方面や北関東の運送会社が佐野インランドポートでのコンテナ返却・引き取りが可能となることで、労働時間の短縮効果が期待できる上、トラックドライバーの長時間労働規制が強化される「2024年問題」への対応策としても有効と想定している。

今回の契約締結を皮切りに、吉田運送坂東デポ(茨城県坂東市)でも同サービスの実施について継続的に協議を進めていく方針。

(藤原秀行)

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