火力発電所からの排出分対象、最適な輸送スキームやコストを検討
川崎汽船は1月19日、関西電力とCO2を資源として有効利用したり、地下へ貯留したりすることでCO2排出量の削減にも寄与する取り組み「二酸化炭素回収貯留(Carbon dioxide Capture and Storage、CCS)」を推進するため、CO2船舶輸送の共同検討に関する覚書を締結したと発表した。
両社は今後、関西電力が運営する火力発電所から出るCO2を対象に、液化CO2の海上輸送・貯留に関する最適な輸送スキームやコストについて共同で検討を重ね、将来のCCS バリューチェーンの構築につなげていきたい考え。
川崎汽船は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の再委託先としての液化CO2船舶輸送実証事業や、世界初のフルスケールCCS事業のノルウェーのNorthern Lightsプロジェクトなどに参画し、CCSの新たな事業領域でパンクのリスクに直面している安全で信頼性の高い液化CO2輸送を確立できるよう努めている。
(藤原秀行)