日本郵便集計、やや持ち直し傾向に
日本郵便が1月30日発表した郵便物・荷物の引受物数実績によると、2022年の暦年ベースでは、荷物のうち宅配の「ゆうパック」は1.0%減の7468万4500個だった。
20年の15.7%増(8462万4400個)から21年の10.9%減(7543万3400個)に続き、2年続けての前年割れ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い「巣ごもり需要」が盛り上がった影響で利用が急速に伸びた反動の落ち込みから完全には回復できていない。
ただ、ゆうパックの中でも特に小型荷物に特化し、ECの商品発送に多く使われている「ゆうパケット」は0.4%増の3182万3100個。20年の23.9%増(3875万6100個)から一転して大きく落ち込んだ21年(18.2%減、3170万5700個)をわずかに上回り、2年ぶりのプラスを記録した。
同じく住戸のポストに入る小型荷物向けの「ネコポス」が好調なヤマト運輸の攻勢を受け、不振が続いていたが、やや持ち直している。
郵便物は1.2%減の10億910万7000個だった。
22年12月の単月ベースでは、ゆうパックは4.0%増の1061万5700個、ゆうパケットは10.9%増の4074万5000個だった。郵便物は0.7%減の1億1086万9400個。
(藤原秀行)