コスモ石油マーケが国産バイオディーゼル燃料の供給・販売開始、石油製品輸送担うタンクローリーに採用

コスモ石油マーケが国産バイオディーゼル燃料の供給・販売開始、石油製品輸送担うタンクローリーに採用

製油所内の作業車両も、年間159tの温室効果ガス排出削減見込む

コスモエネルギーホールディングス(HD)傘下のコスモ石油マーケティングは1月25日、近畿エリアで石油製品輸送を担当する専属契約タンクローリーなどの走行用燃料を1月中旬から温室効果ガス削減効果のある再生可能資源由来の燃料へ全面的に切り替えたと発表した。

再生可能資源由来燃料は、レボインターナショナルが国内の廃食用油を自社調達し製造・加工した。コスモ石油が精製・製造したコスモ軽油に、レボインターナショナルが長年のノウハウと独自技術を駆使し、より安定した品質の確保と供給実績を積み重ねている、使用済み食用油から100%リサイクルされたバイオディーゼル燃料「C-FUEL」を5%混合した。

従来の軽油と比べてCO2排出量をより削減できる上、揮発油等の品質の確保等に関する法律(品確法)で定める軽油の強制規格もクリアしている。レボインターナショナルに加えてコスモ石油マーケティングも一体となって顧客向けに品質を保証することで、新商品「コスモCF-5」として供給を開始した。

第1弾としてコスモ石油堺製油所(大阪府堺市)から近畿エリアへの石油製品輸送を担当するタンクローリー約50台と堺製油所構内の作業車両などで継続的に使用、CO2の削減を図る。削減効果は年間約159tと見込む。

今後は脱炭素化が強く求められている運輸業界などの顧客に販売することを検討。CO2排出削減価値を付加した燃料販売スキームの構築も模索する。


自家消費走行用燃料として新たに「コスモCF-5」を導入した専属契約タンクローリー(コスモ石油マーケティング堺製油所)

(藤原秀行)※写真はコスモ石油マーケティング提供

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事