センコーGHDの中央化学2回目TOBが完了、株保有比率は96.78%に上昇へ

センコーGHDの中央化学2回目TOBが完了、株保有比率は96.78%に上昇へ

将来は三菱商事との2社株主体制に移行

センコーグループホールディングス(GHD)は2月8日、東証スタンダード市場上場でプラスチック製食品包装容器大手の中央化学に対して実施していた2回目のTOB(株式公開買い付け)が予定通り完了したと発表した。

センコーGHDは昨年11~12月、1回目のTOBを実施。中央化学親会社の三菱商事から株式の70.64%(議決権ベース)を37億2600万円で取得、12月20日付で中央化学はセンコーGHDの子会社になっていた。

2回目のTOBは三菱商事以外の株主を対象に実施しており、将来の完全子会社化に向けた施策の一環。

2回目は22年12月21日から23年2月7日までの約1カ月間にわたって実施。その結果、センコーGHDの中央化学株式保有比率は96.78%(議決権ベース)まで高まることが確定した。決済は2月14日に開始する。

センコーGHDは今後、スクイーズアウト(少数株主からの強制買い取り)を実施、いったん中央化学を完全子会社化する計画。中央化学は近く、上場廃止となる。その後は三菱商事があらためて中央化学に40%出資し、株主はセンコーGHDと三菱商事の2社とする予定。

センコーGHDは中央化学を傘下に収め、物流の取引先開拓や業容の拡大を目指す。中央化学親会社の三菱商事との関係強化も念頭に置いている。一方、中央化学もセンコーGHDとタッグを組み、製品の物流効率化などを図る。

中央化学は1961年設立、2011年に三菱商事が連結子会社化した。

(藤原秀行)

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