経済発展促進プロジェクトの参加フォワーダー唯一、サービス利用拡大図る
郵船ロジスティクスは3月23日、香港法人のYusen Logistics （Hong Kong）が、香港政府の空港管理機関・香港機場管理局（AAHK）が推進する新たなプロジェクト「エアポートシティ」で参画フォワーダーとして唯一、香港国際空港が運営する東莞虎門総合保税区（BLP）に自社CFS（小口貨物混載施設）を3月21日付で設立、運用を開始すると発表した。
中国・華南地区から香港国際空港までフィーダー船を使った航空輸出貨物サービスの利用拡大を図る。
「エアポートシティ」はAAHKが香港国際空港を新たなランドマークにし、経済発展の促進を図るプロジェクト。同社は立ち上げ段階から参画し、2022年10月には香港国際空港のレギュレーションの下、総合保税区（BLP）からフィーダー船で香港国際空港へ直接貨物を輸送し、航空機に搭載する新たなソリューションの提供を開始した。
広東省珠江デルタの9都市・香港・マカオから成る大湾区は、今後も経済発展が見込まれている。東莞虎門BLPは大湾区内の航空貨物の物流拠点と位置付けられ、今後、広東省にとどまらず、中国内外の地域からのアクセスが容易となり、大湾区から世界へつなぐ中継基地としての役割も見込まれている。
東莞虎門BLPに自社CFSを開設することで、貨物をより安全に管理し、大湾区と世界を連結する最適なサプライチェーン・ロジスティクスサービスを提供できると見込む。
東莞虎門総合保税区の外観
CFS内の様子
セレモニーの様子
（藤原秀行）※いずれも郵船ロジスティクス提供
