将来の物流網構築や災害時対応実現目指す
ドローンの安全運行支援を手掛けるトルビズオンは3月27日、ドローンを使った空撮などを手掛けるドローンムーブ（熊本県天草市）、一般社団法人地域再生・防災ドローン利活用推進協会（京都市、RUSEA）と連携し、3月19日に天草市でドローンを用いた物資配送の実証実験を実施、成功したと発表した。
実証実験概要
日時：2023年3月19日（日）12時30分～
場所：宮地岳町 道の駅かかしの里
使用機体 ：DJI製 Matrice300RTK （最大積載量2.7kg）
配送品 ：天草大王（鶏肉冷凍品）、天草大王ラーメン
搬送重量：800g
搬送距離：1.3km
ドローンムーブとトルビズオンは、これまでドローンを用いた地域拠点から個人宅へのラストワンマイル配送を検討してきた。その実用化のため、地域に貢献できるドローン専用飛行ルート「空の道」整備からスタートすることにした。
今回の実証実験はその第1弾と位置付けており、地元自治会の宮地岳地区に、ドローン飛行に関するリスクの説明をしながら、将来のドローンを用いた物流の可能性を広げていくための飛行への理解を求め、協力を得た上で実施に踏み切った。
長迫地区着陸の様子
飛行ルート全域にトルビズオンが提供する、空の道整備を支援するサービス「ソラシェア」の保険を適用、万一の事故に備えることで地域住民の理解促進を図った。
ドローンムーブとトルビズオンはドローンによる新規事業の創出や既存事業の拡張、地域貢献を目指し、過疎地域に住む地域住民のための新たな物流網の開拓と災害対策の強化を図る。
実施内容
・ドローン飛行におけるリスクアセスメント
・ドローン配送の検証（レベル2飛行）
・ドローン航行に対する社会受容確保
実証実験の参加団体
・株式会社ドローンムーブ
・株式会社トルビズオン
・株式会社スカイファイブ
（藤原秀行）※写真はトルビズオン提供
