東名道や中央道経由で広域配送可能に
シーアールイー(CRE)は3月31日、神奈川県愛甲郡愛川町の内陸工業団地内で開発を進めていた物流施設「ロジスクエア厚木Ⅰ」が同日、竣工したと発表した。
地上5階建て(倉庫は4層)、延床面積は1万8236㎡。竣工に先立ってテナント企業と1棟全体の賃貸借契約を締結済みで、同社の専用施設として4月1日に稼働開始予定。テナント期御の詳細は開示していない。
施設全景
「ロジスクエア厚木Ⅰ」は神奈川県厚木市および愛甲郡愛川町に所在する内陸工業団地内に立地。首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の相模原愛川ICより約3.3km、国道129号線(厚相バイパス)至近に位置している。
厚木市内や相模原市内への配送に加え、圏央道経由で東名自動車道、中央自動車道の利用することにより、広域物流拠点立地として展開できると見込む。
トラックバースは計15台の大型車が同時接車可能。トラックヤードの5台分の待機スペースと合わせて、効率的なオペレーションを実現可能とみている。
外壁には金属断熱サンドイッチパネル、床荷重は1.5t/㎡ (2.5tフォークリフト対応可)、有効高さは各階6.0m以上(最上階は最大6.6m)を確保。荷物用エレベーター(積載荷重4.1t、60m/min)2基、垂直搬送機1基、ドックレベラー2基を実装し、将来のオペレーション変更に備えて垂直搬送機1基増設を可能とする構造を採用している。
さらに、空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場の確保など、入居テナントに将来生まれる可能性があるニーズにも一定の対応ができる仕様を採用している。
環境対策としては全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具を取り入れている。エントランスの天井面には国産天然木材を使った型枠材(木材の専門企業MEC IndustryのMIデッキ)を内装仕上げ材として兼用利用し、建物自体の炭素固定を促進してCO2を削減する計画。
他にも事務室の床や休憩室の壁の内装には、漁網や廃材などをリサイクルした建材を使用している。
BELS 評価★★★★★(ファイブスター)、ZEB、CASBEE-建築(新築)のAランク評価認証を取得済み。
今後、エンバイオ C・エナジーにより、屋根全面に太陽光発電システムを導入する予定。発電した電力の供給を受けて自家消費するとともにFIT(固定価格買い取り)制度を活用して余剰売電する計画。
発電した電力の一部を施設内に蓄電して、停電時に非常用電力として使用できる蓄電池システムを導入する予定。
■ロジスクエア厚木Ⅰの概要
施設名称 : ロジスクエア厚木Ⅰ
所 在 地 : 神奈川県愛甲郡愛川町中津
敷地面積 : 9,932.89 ㎡(3,004.69 坪)
用途地域 : 工業専用地域
主要用途 : 倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模 : 鉄骨造 地上5階建て(倉庫4層)
延ベ面積 : 18,236.45 ㎡(5,516.52 坪)
着 工 : 2022 年 4 月 1 日
竣 工 : 2023 年 3 月 31 日
設計施工 : 株式会社錢高組
庫内(1階)
エントランス(いずれもプレスリリースより引用)
(藤原秀行)