配達の日数短縮、予定も確認可能に
個人輸入代行のエニグモとヤマト運輸、米国ヤマト運輸の3社は4月11日、エニグモが運営する海外のブランド商品など購入可能なECサイト「BUYMA（バイマ）」で、越境EC匿名配送サービス「BUYMA YAMATO（バイマヤマト）」を4月10日に始めたと発表した。
当初は米国・カナダから日本向けの荷物を対象に設定。今後は韓国など他エリアからの荷物にも順次拡大していく構え。
近年は海外から商品をオンラインで購入する越境ECが拡大し、BUYMAの会員数は910万人を突破。取り扱いブランド数は1.6万を超えている。
ただ、取引相手に個人情報が伝わることに不安を感じたり、海外からの荷物は購入してから受け取るまでの日数が長く、配達の予定が分かりにくかったりする点が課題となっている。
エニグモはヤマトグループと組み、日本国内と同様に越境ECでも安心・安全で快適な顧客体験を提供できるようにすることを目指す。
新サービスは送り状に出品者・購入者の氏名や住所を表示しないため、双方の個人情報を相手に知られることなく、より安心した取引ができるのが特徴。ヤマト運輸の会員サービス「クロネコメンバーズ」の会員は日本到着後に荷物の配達予定通知の受信や受け取り場所・日時の指定・変更など、海外から配送された荷物も国内と同様のサービスを使うことが可能。
さらに、これまで別途手続きが必要だった送り状発行や運賃精算をBUYMA上で完結できるため、出品へのハードルが下がると見込む。
配達日数はシステム連携で手続きを効率化したことから、米国・カナダから日本まで、従来5日以上を要していたが、最短4日に短縮できるという。
新サービスの概要
（藤原秀行）※いずれも3社提供
