3月にリニューアルし床面積1.5倍、オンライン中継も可能に
物流向けロボット開発などを手掛ける中国の海柔創新(HAI ROBOTICS、ハイロボティクス)の日本支社HAI ROBOTICS JAPAN(HRJ)は、埼玉県三芳町の本社に併設しているテクニカルセンターを3月1日にリニューアルオープンしたのに伴い、このほど内部をロジビズ・オンラインに公開した。
同センターはHRJの自動ケースハンドリングロボット(ACR)「HAIPICK(ハイピック)」シリーズのデモンストレーションを公開。リニューアルにより、床面積を従来の約1.5倍に拡張し、実際の現場を想定したデモをより円滑に実施できるようにしている。
併せて、商談などに使えるスペースを新設したほか、ACRのデモをオンライン中継できる設備を新規に導入し、4月1日よりオフィスや自宅などから視聴できるようにした。
テクニカルセンターのACR
オンライン中継用設備
商談などに使えるスペース
ACRは庫内の上部まで高く商品の入ったケースを積み上げて保管し、ロボットがピッキング対象の商品が入ったケースを出し入れする。併せて、コンベヤなどと連携し、ピッキングから出荷までの自動化の流れを把握しやすくしている。庫内の空間利用効率を高められるのがメリットだ。
HRJの盛田博営業部営業企画リーダーは、3月8日付で営業拠点となる東京オフィスを港区東新橋に新設したことに触れ「新しくなったテクニカルセンターと合わせて、お客様のフォロー体制を強化していきたい。オンライン中継で物流自動化の最新情報などに関するセミナーを実施することも想定しており、情報発信拠点としても存在価値を発揮していきたい」と語った。
ケースを自動で出し入れしピッキング
コンベヤやデジタルアソートシステムも配備し、オペレーション自動化のイメージをつかみやすくなるよう工夫している
(藤原秀行)