シンガポールの政府系ファンドGIC、大和ハウス開発の物流施設6件を米ブラックストーンから1000億円超で取得★続報

シンガポールの政府系ファンドGIC、大和ハウス開発の物流施設6件を米ブラックストーンから1000億円超で取得★続報

福岡や岩手などに所在、37万㎡

シンガポール政府系の投資ファンドGICは4月28日、大和ハウス工業が日本で開発した物流施設6件を、米投資ファンド大手のブラックストーングループから合計8億ドル(約1000億円)超で取得すると発表した。

6件は福岡圏や岩手県、愛知県などに所在しているとみられ、築年数は平均5年。いずれの物件も幹線道路に近接し、稼働率は全体の平均で99%に達しているという。

ブラックストーンによると、6件の総延床面積は約37万㎡。同社が手掛けてきた物流施設の取引としては日本で最大規模の案件の1つになるもようだ。

日本の物流施設は安定した収益を挙げられることなどから、海外の機関投資家の注目度が高い。最近は円安傾向が続くほか、欧米に比べて金利が低水準で投資資金の調達コストが安いことが歓迎され、不動産投資が継続している。

GICも2022年に西武ホールディングスからホテルやスキー場を取得するなど、日本の不動産に関心を寄せてきた。GICは今回の取引について「われわれは(ホテルやリゾート施設などの)ホスピタリティやロジスティクスといった追い風が吹いている不動産セクターを引き続き注視しており、日本のポートフォリオに物流施設を追加するのは良い投資だ」と期待を示した。

(藤原秀行)

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