極東港湾の機能高度化などの協力も
日本とロシア両国は3月12日、ロジアのヴォロネジで日ロ運輸作業部会の第6回次官級会合を開催した。
日本からは篠原康弘国土交通審議官ら、ロシアからはトカレフ運輸次官らがそれぞれ出席。国土交通省の発表によると、昨年行ったシベリア鉄道による貨物輸送パイロット事業の成果を踏まえ、同鉄道の一層の利用促進に向け両国で協力を継続していく方針を確認した。
併せて、ロシア極東港湾の機能高度化やハバロフスク国際空港の新ターミナル建設・運営などでも引き続き協力していくことで一致した。
一方、ロシア北極海域で採掘された天然資源の輸送をロシア船籍に限定するなどの規制に対し、日本側が懸念を表明するとともに、日本の海運業界が輸送に参加することに悪影響が出ないよう対応を要請。ロシア側は必要な情報提供を行っていく用意があることなどを説明した。
次官級会合の模様(国交省提供)
(藤原秀行)